柏木モールドが関わっている成形に関する知識です。初めての方でも理解できるよう分かりやすく解説しております。

  • 圧空成形

    圧空成形は、加熱し軟化させたシートを圧縮空気によって型に密着させて型取りするシート成形方法です。成形圧力が真空成形よりも高いため、複雑な形状をした型であっても忠実に型取りすることができ、成形にかかる時間も真空成形よりも短縮できます。食器容器などを大量生産する際に適しています。

    ページの先頭に戻る

  • ウェブ(ウェビング)

    シートを凸型で型取りする際、シートを型の上に乗せてシートの上から圧力を加えたとき、シートが型に密着すると同時にシワが生じることがあります。このシワを「ウェブ」と呼び、このシワが生じることは「ウェビング」と呼ばれます。主に、オス型の成形によって起こります。

    ページの先頭に戻る

  • A-PET(ポリエチレンテレフタレート)

    A-PET(ポリエチレンテレフタレート)は、ポリエステルの一種です。食品のパッケージ素材やペットボトルの材料に用いられています。透明性や耐油性、成形加工性、耐薬品性に優れています。
    熱に弱く、37.7℃~41℃で変形します。燃やすと有毒ガスを排出しない点が特徴です。

    ページの先頭に戻る

  • オス型の成形(ドレープフォーミング)

    通気穴の空いている「凸型の型」の上に加熱して柔らかくしたシートを乗せて、シートの上から圧力を加えると、型とシートの間にたまった空気が通気穴を通って抜けていくのでシートが型にピッタリと張り付いていきます。その後、シートを十分に冷まして型取りします。このシート成形は、「オス型の成形」と呼ばれます。この成形法は、安価で成形できることや深絞りの型を作りやすいという特徴があります。英語では、drape forming(ドレープフォーミング)と呼ばれています。

    ページの先頭に戻る

  • 開放空間内成形

    真空成形や熱成形、シートフォーミングのように、「シート」「型」「圧力」の3要素によって成形されるフォーミングの総称です。

    ページの先頭に戻る

  • 木型

    木型は、木材で作られた型のことです。木型の材料は、樫やヒノキ、桜、朴などがあります。加工しやすい材質のため、短期間でシート成形を行うことができます。
    耐久性がないため、成形の際に加熱したシートで木が変形したり割れたりといったことが起こります。
    成形した製品に木目が付いてしまうこともあるため、試作のためのサンプル型として使われることが一般的です。

    ページの先頭に戻る

  • 金属型

    金属型は、金属で作られた型です。アルミ合金や亜鉛合金など、さまざまな金属類の型があります。冷却に時間がかからず耐久性も高いため、量産に適しています。特にアルミ型は安く、加工に適しているほどよい硬さであるため、他の金属よりも多く用いられます。

    ページの先頭に戻る

  • クラムシェルパッケージ

    真空成形によって作られた商品パッケージの方法のひとつです。クラムシェルパッケージは表面部と背面部がヒンジによってつながっており、表面部と背面部を貝のように重ね合わせることで梱包する方法です。表面部と背面部をどちらも真空成形によって型取りし、型取りした部分に製品を入れて梱包します。ブリスターパックと異なり、表面からだけでなく背面からも中の製品を確認することができます。クラムシェルパッケージは主に、おもちゃのフィギュアなどでみられる梱包方法です。

    ページの先頭に戻る

  • 真空成形(バキュームフォーミング)

    型に小さい通気穴を空けておき、加熱して柔らかくしたシートをその型に被せて圧力を加えます。そうすると、型とシートの間にたまった空気が通気穴を通って抜けていき、シートが型にピッタリと張り付きます。その後に十分に冷ますことで、きれいに型取りができます。この成形方法は、「真空成形(バキュームフォーミング)」と呼ばれます。
    真空成形を行う際に用いるシートは、「両手で容易に曲げることができる程度の厚み」と「熱で軟化するプラスチック材(熱可塑性樹脂など)」のふたつの特徴を兼ね備えているものを使用する必要があります。

    ページの先頭に戻る

  • シート

    JIS(日本工業規格)によると、シートは「長さと幅に比べて、厚みが極めて薄いもの」と定義されています。シートの形は2種類あり、連続的に引っ張て成形できるロール状のものと、1枚ずつ成形するカット状のものがあります。

    ページの先頭に戻る

  • シート成形

    「シート成形」は、シート(プラスチックシートや金属シートなど)を一定の形状に成形加工すること指します。例えば、スーパーマーケットでみられるプラスチック製の卵パックは、プラスチックシートを成形加工したものです。卵ケースを形作る型に合わせてプラスチックシートに圧力を加えることで、卵ケースは成形されます。
    シート成形を行うためには「シート」「型」「圧力」の3要素が必要です。シート成形の方法には、熱成形(サーモフォーミング)や真空成形(バキュームフォーミング)、圧空成形(プレッシャーフォーミング)、板成形などがあります。

    ページの先頭に戻る

  • 樹脂型

    樹脂型は、樹脂のブロックを削ることで作られた型です。機械加工で型を作ることができるため、ある程度精度が必要なサンプルの制作に適しています。表面は木型よりもきれいに仕上げることができます。特に、厚物成形に多く用いられます。
    熱が逃げにくいため、成形過程で必要になる冷却に時間がかかることが大きなデメリットです。

    ページの先頭に戻る

  • スライドケース

    スライドケースはブリスターパッケージの改良型であり、スライドパック、スライドブリスターとも呼ばれています。オス型成形された成形品の凸部分に商品を入れ、台紙などで裏を塞いで梱包します。裏面を固定するために成形品の端を熱加工で折り曲げて、折り曲げた箇所に台紙を差し込み、テープやホッチキスで台紙と成形品を固定します。折り曲げた端の数により、「二方曲げ」「三方曲げ」「四方曲げ」があります。

    ページの先頭に戻る

  • 石膏型

    石膏型は、石膏によって作られた型です。型の原型となるものに石膏を塗り、固めて作られます。欠けやすいため、型取り時に樹脂などの強化剤が用いられることがあります。加工しやすく強化剤によって耐久力も保たせることができるため、商品の試作品だけでなく少量生産や中量生産にも使用できます。

    ページの先頭に戻る

  • 電子部品トレイ

    パソコンのCPUやメモリ、HDDといった電子機器部品などを輸送するための真空成形によって作られるトレイです。輸送搬送時の静電気放電を考慮しESD対策を材料の段階から考慮する必要があります。

    ページの先頭に戻る

  • トムソン型(トムソン抜き型)

    成形後、シートの余分な部分をカット(せん断)して成形品を仕上げるために使用します。トムソンという厚み1mm程度の刃をベースとなる合板や樹脂板に嵌めこみ使用します。プレス型に比べコストが低く製作日数が短いのが特徴です。厚物成形には不向きで精度はプレス型に劣ります。

    ページの先頭に戻る

  • トレイ(ゲス(下垂))

    真空成形によって作られた、箱や袋の中で製品を固定するために用いられる凹型の容器です。包装業界では「ゲス」とも呼ばれています。トレイは主に、お菓子の容器などに用いられます。

    ページの先頭に戻る

  • ドローイング

    真空成形を行う過程において、クランプ枠(シートを抑えるために用いる枠)にセットしたシートを加熱すると、加熱によって軟化することでシートが垂れ下がります。この垂れ下がりを「ドローイング」と呼びます。

    ページの先頭に戻る

  • 熱成形(サーモフォーミング)

    加熱させて軟化したシートを利用して型取りする成形方法です。真空成形と圧空成形は熱成形に含まれます。英語では、サーモフォーミング(thermo forming)と呼ばれています。
    シートの一部分だけを加熱させて曲げる加工(曲げ加工)や、わざと十分に加熱せずに丸みのある成形品を作り出すことができます。

    ページの先頭に戻る

  • PS(ポリスチレン)

    PS(ポリスチレン)は、汎用プラスチックの一種です。カップラーメンなどの食品容器や雑貨などの生活用品に用いられています。成形性に優れているため、凸凹の多い複雑な型でも加工しやすい点が特徴です。裂けやすいためゴムを加えて衝撃に強くするのが一般的であり、HIPSシートと呼ばれています。
    66℃~91℃で変形します。火をつけるとよく燃えて、最終的には炭化します。

    ページの先頭に戻る

  • PP(ポリプロピレン)

    PP(ポリプロピレン)は、汎用プラスチックの一種です。繰り返し折り曲げても決して割れることのないヒンジ効果が備わっているため、開閉式のプラスチックケースに用いられます。汎用樹脂では最も軽く柔軟性を備えたバランスの良い樹脂の代表です。電気絶縁性にも優れています。
    耐熱性は高く、99℃~110℃で変形します。火をつけると燃え続け、高熱の液状となって溶けます。

    ページの先頭に戻る

  • PVC(ポリ塩化ビニール)

    PVC(ポリ塩化ビニール)は、汎用プラスチックの一種です。冷蔵庫の部品や水道管のパイプに用いられています。可塑剤と呼ばれる薬品を加えることで硬さを自由に変化させることができるため、製品加工に大いに役立ちます。
    54℃~66℃の熱で変形します。燃やしてもしばらくすると自然に消える自己消火性を持っていることが特徴です。

    ページの先頭に戻る

  • ブリスターパック

    真空成形により作られた商品パッケージの方法のひとつです。表面はプラスチックで中の商品を確認することができ、背面は取扱方法などが書かれた台紙になっています。ボールペンなどの梱包はブリスターパックの一例です。ブリスターパックは、プラスチックシートの一部分をオス型成形し、成形した部分に商品を収め、プラスチックと台紙を熱圧着によって封をすることで作られます。ブリスターパックの利点としては、プラスチックと台紙がピッタリとくっついているため、埃などが中に入ることがない点があげられます。

    ページの先頭に戻る

  • ブリッジ

    ブリッジは、シートを凹型で型取りする際にシートが穴の側面に沿うように沈んていく過程で生じたシワです。主にメス型の成形によって起こります。
    成形業界では「シワ」「水かき」「ひきつり」とも呼ばれています。

    ページの先頭に戻る

  • プラグ

    プラグは、シートに生じたシワ(ウェブやブリッジ)を消すために使用するベニヤ、樹脂などでできている補助具です。成形品の厚さを調整するために使用されることもあります。オス型成形用のものとメス型成形用のものの2種類があります。オス型用のプラグには穴が空いており、メス型用のプラグにはでっぱりがあります。
    オス型用プラグでは、ウェブの生じているシートのウェブ部分にプラグを押し当て圧力を加えながらシワを伸ばしていきます。
    メス型用プラグでは、ブリッジの生じているシートの形状部にプラグのでっぱりを挿入してシワを伸ばしていきます。

    ページの先頭に戻る

  • プラグアシスト

    真空成形の手段のひとつです。通気穴の空いた型の上に熱で軟化させたシートを被せ、そのシートの上からプラグを用いて圧力をかけていきます。型が凸型の場合にはオス型用のプラグを、凹型の場合にはメス型用のプラグをそれぞれ用います。プラグを降下させると通気穴から空気が抜けていくため、型にピッタリと張り付けてきれいに型取りをすることができます。プラグアシストの最大の特徴は、成形品の厚さを調整しながら成形することができる点です。

    ページの先頭に戻る

  • プレス型(プレス抜き型)

    プレス型は、プレス金型と呼ばれる「せん断」用の型をプレス機の上板(スライド)と下板(ボルスタ)にそれぞれ設置し、下板に設置したプレス金型の上に成形シートを乗せてプレス機をスライドさせることでシートの余分な部分をカットし成形品を作ります。下板に設置する金型はせん断用のものだけでなく、「絞り」用や「曲げ」用のものがあり、さまざまな加工を行うことができます。複雑な成形品も作ることができますが、トムソン型と比較すると制作にかける日数は長くなります。

    ページの先頭に戻る

  • メス型の成形(ストレートフォーミング)

    通気穴の空いている「凹型の型」の上に加熱して柔らかくしたシートを乗せて、シートの上から凹型の穴の中に圧力を加えると、穴の中にたまっていた空気が通気穴から排気されていき、シートが穴の側面に沿うようにして穴の中に沈んでいきます。その後、シートを十分に冷まして型取りします。このシート成形は、「メス型の成形」と呼ばれます。この成形法は、強度の高い成形品を作りやすいという特徴があります。英語では、straight forming(ストレートフォーミング)と呼ばれています。

    ページの先頭に戻る

  • モールディング(密閉空間内成形)

    密閉空間の中で行われるため、空気や熱といった外的要因の影響を一切受けずに、型取りする成形方法です。射出成形(injection molding)やブロー成形(blow molding)といった成形方法の総称です。

    ページの先頭に戻る